【実態暴露】「残業するな」の嘘。定時打刻の後に始まるサービス残業の闇とは?

はじめに:その「建前」に、あなたは今も苦しんでいませんか?

「お疲れ様。うちの会社は定時退社を推奨しているからね」

「タイムカードは18:30になったら必ず切るように。メリハリをつけてしっかり休んで」

初めてこの会社に入ったとき、私は本当に安心しました。「残業が少ないホワイトな会社なんだ」と信じていました。

しかし、現実はどうだったでしょうか。

定時になり、形式的にタイムカードを切った瞬間、フロア全体が静まり返ります。でも、誰も帰りません。

むしろ、ここからが本当の仕事の始まりでした。

このページを読んでいるあなたも、同じように建前と本音の板挟みになり、心身をすり減らしているかもしれません。今回は、私が経験した**ブラック企業の最も巧妙で、最も恐ろしいサービス残業の「仕組み」**をすべて暴露します。

1. 「残業ゼロ」を装う、巧妙なシステム

私の働いていたブラック企業では、先輩は「残業は絶対にするな」と口を酸っぱくして言いました。もちろん、それは先輩自身も、定時後に手伝うことによる自分の残業が増えるのを避けたいからです。

そして、彼らは残業代をゼロにするために、こんな仕組みを導入していました。

  • 定時打刻の絶対厳守: 18:30を過ぎる前にタイムカードを切り、「残業ゼロ」の記録をつくるよう厳しく指示されていた。
  • タイムカードの自己申告制: 毎日定時で打刻するよう強制される。
  • 「定時後の雑務」という言葉: 業務報告書には記載できない「雑務」を定時後にやるのが美徳とされた。

表面上は**「残業ゼロ」。しかし、実際は「記録に残らない残業100%」**という地獄です。

2. 打刻を終えてからが「地獄のゴールデンタイム」

形式的に打刻を終えると、私たちはまるで戦場の兵士のように、こそこそと動き始めます。これがサービス残業の「ゴールデンタイム」です。

(1) 「静かなる残業」:フロアの同調圧力

打刻を終えた後、誰かが「そろそろ帰ります」と言うと、フロア全体に冷たい視線が走ります。

「まだあの人が残っているのに」「明日の準備をしないのか?」

言葉ではなく、空間の圧力によって「帰ってはいけない」というルールが強制されます。私たちは、まるで誰かに監視されているように、手書きの書類整理や、スマートフォンでのメールチェック、そして**次の日やるべき仕事のための「事前準備」**という名のサービス残業を始めるのです。

(2) 業務は持ち帰り、「自宅サービス残業」へ

繁忙期になると、定時までに終わらせることが物理的に不可能な量の仕事が振られます。

「これはさすがに明日までには無理だよな?」

そんな時、先輩たちは悪びれる様子もなく言いました。「あ、それ持ち帰ってやれば?」と。

持ち帰った仕事は、もちろん深夜まで続きます。その間、家族には「今日は残業だよ」と嘘をつき、体調を崩しても「自己管理不足」だと責められる。

心の中で「これはおかしい」と叫んでも、周りの誰もが同じ状況で戦っているため、声を上げることができませんでした。

3. サービス残業の最大の代償は「時間」と「精神」

サービス残業で失うものは、お金だけではありません。

  • 家族との時間
  • 自己投資の時間: 英語学習や資格取得に使えたはずの時間が、会社の利益のために奪われる。
  • 精神の健康: 毎日、定時で打刻しながら残業する自分を「ズルい」「効率が悪い」と責めてしまい、自己肯定感が完全に失われる。

私もこのループに陥り、何度も**「私が悪いんだ」**と思い込んで、精神的に限界を迎えました。

終わりに:その苦しみは、あなたが悪いんじゃない

もしあなたが今、私と同じように「打刻した後」も会社に残っていたり、家に仕事を持ち帰ったりしているなら、断言します。

あなたが悪いのではありません。

それは、**会社が仕組んだ「不条理なルール」**にあなたが真面目に付き合ってしまっているだけです。

「戦略的転職術」の第一歩は、この**「ブラックの嘘」**に気づくことです。そして、その不条理から抜け出すための具体的な計画を立て始めることです。

次回は、私が**「もう無理だ」**と思った瞬間、そしてそこからどうやって冷静に「脱出計画」を立て始めたのか、そのプロセスを具体的にお話しします。

あなたの人生は、ブラック企業のためのものではありません。必ずここから抜け出せます。

Panda

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